ファンタジーの手法:酒見賢一『後宮小説』の分析から
毛利美穂に対する質疑応答
→NO.025「ファンタジーの手法:酒見賢一『後宮小説』の分析から」
質問
文:ファンタジーの手法として検討されたのは、源内の『風流志道軒伝』およびスウィフトの『ガリヴァー旅行記』以来ではないかと思いますが、考察方法から、今回のご論の方が先であったのではと推察いたしました。前回は「幻想の効用」として諷刺を中心にまとめられていましたが、今回はややまとまりに欠けていたように感じます。前回より以前のご論でしたらよいのですが、そうでないとすると考察が浅かったのではないかと思います。
発表者:ご指摘ありがとうございます。お察しの通り、今回の論は、前回の「幻想の効用」以前にまとめたものです。このたび、映画などの影響から「ファンタジーとはどのようなものなのか」という点が気になりましたので公開いたしました。
文:現代作家による作品は、ご専門である古代文学とは検討方法が異なるとは思いますが、作者の履歴に注目された点はよかったように思います。確か、作者は文庫化にあたって「あとがき」に書いていたとは思いますが、文法上の間違いがいくつかあったようです。そのような点については検討されたのでしょうか。
発表者:文法以上の違いについては、確かに「あとがき」に書いてありましたが、それについての検討はしませんでした。
匿名希望:今回は、さまざまな文学論を出しておられましたが、もう少し掘り下げた方がよかったのではないでしょうか。
発表者:ご指摘ありがとうございます。
感想等
匿名希望:ちょうど時期的にはよかったと思います。おそらく、以前の「幻想の効用」以前のご論だと思いますが、今回のご論から以前のご論への変遷が窺えてよかったのではないでしょうか。
発表者:ありがとうございます。
発表者から一言
今回の論につきましては、お察しのように以前に発表しました「幻想の効用」以前のものです。その点をふまえてくださった上で、現代文学と上代文学との差異から研究方法をご教授いただけたことは、たいへん参考になりました。貴重なご意見ご感想、ありがとうございました。
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